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小さな独り言

ウミガメ
「ウミガメ」
2012/9/26 撮影地:高知県柏島 後浜2.0

焦点距離:45mm
F値:F/5.6
露出時間:1/180
露出プログラム:シャッター優先

朝一番、緑色の海にエントリーして、
船の前のロープに沿って徐々に潜行しつつ、
ちょっとテンション下がって、マクロ用にセットしておいたカメラの、
エントリー時に付く泡ぶくを払って、払って着底したら、
目の前に居た。(笑)
カメさんの頭の上は後浜2.0のブイのロープ。
ロープをくくってあるのは半分コンクリに埋まったタイヤなんだけど、
そこに頭突っ込んだ形。(笑)

置物かと思った。(笑)




引いて見るとこんな感じ。
この時点でもうすでに緑がかった感じなる。
〜補助輪付きの自転車〜

濁ってようが、緑色だろうが、
うねってようが、流れてようが、冷たかろうが、

海ん中で綺麗な写真は撮れる。
ある程度のダイビングスキルはもちろん必要だけど。


海ん中での写真は、なかなか「色」が出にくい。
なんだか水中での光の吸収が・・・うんぬんらしいが、
とにかく、色が出ない。・・・詳しくはまたどっかで書く。(笑)
簡単に言えば、沖縄なんかで海ん中のぞけば、蒼く見える。

海水をすくって見ても透明なのに一面ブルー。
あら不思議。

あれは、海の水が青い訳じゃなく、一番吸収されにくい青色が
目だって見えるからなんだ。・・・たぶん。(笑)
だから、水中写真はたいはん蒼い。
蒼い=綺麗。
これは間違いじゃない。私も好きだ、蒼い写真。
でも、潜って実際に目の当たりする生物の中には、
動きの速い、角はえた自己主張の強い赤いやつだって居る。
それを赤く撮れないんじゃ納得いかない。
少佐だって目立たないのであれば、
わざわざ「赤」を塗らなかったはず。(笑)

横の写真を見ればよくわかるが、
手前ははっきり「色」が出てるが、
奥は緑色。この日はすごく濁ってた。
水の綺麗なときに撮ればこれがブルーになるわけさ。

何で手前は色が出て、奥は色が出ないか?

それは、光(照明)なのさ。
ストロボだったり、ライトだったり。
光が当たる範囲は色が出る。
光が届かない範囲は色が出にくい。

となると、照明機材は必要。
カメラ内臓のフラッシュよりも、やはり外部を用意すべき。
ストロボにライトに・・・・・と、しらぬまに大荷物。(笑)
しかも安かない。はっきり言っておくが高級品。(笑)

さらに、理解しておかないといけないのは、
被写体との距離。
光の吸収が・・うんぬんと書いたけど、
ストロボだってライトだって、光には違いないから、
自然光と同じように吸収される。
手前のカメさんには光があたり、色が出る。
奥(背景)へ行けば行くほど光が届かず、緑色。
って事は、「光が当たる(色が出る)範囲」を知っておく必要がある。
その範囲内に被写体を入れれば綺麗に色が出る。
が、範囲外に被写体が居る場合は、
あきらめて、緑かぶりまた青かぶりの証拠写真で終わらすか、
なんとか、そーと近づいて、範囲内に入れて、シャッター押すか。
「寄る」という作業が必要になる。

被写体にしてみりゃ、
でっかいカメラ持って、タンク背負ったでっかい生物が、
煌々とライト照らしながら、
泡ぶく吐きもって、ジリジリと間を詰めて来る。
で、いきなり「ピカッ」とストロボ炊く。
たまらず逃げるわさ。(笑)私でも迷わず逃げる。(笑)

だから、水中での生物撮影は、
「いかにして寄るか」だと私は勝手に思ってる。(笑)

結論として、
「外部ストロボなど照明器具を使って、被写体に
寄れば寄るほど鮮やかで綺麗な水中写真が撮れる。」

以上。






・・・・・なんて簡単なもんじゃないだわぁ。。。(笑)

たとえば、
光の当たる範囲を大きくすればいいんであれば、
ちょー強力なストロボかライトか用意すればいいんぢゃ・・・・
確かに遠くまで明るいか知らんが、
手前が明るすぎて真っ白に飛んでしまう。
その場、その場によって適切な光量は変わってくるわけ。
水深10mと水深40mでは、基本となる自然光の
明るさももちろん違ってくる。

また、カメラまたレンズによって異なるけど、
最短焦点距離というものがある。
「それ以上近づいてもピント合いませんよ。
私には撮れない範囲です。」という、
カメラ自体がお手上げな場所。
ズーム幅で変わったりするんだけど、
せっかく寄れたのにカメラにお手上げされたら
なんの意味も無いわけさ。
そんなときにはクローズアップレンズ(マクロレンズ)を使う。

このクローズアップレンズは、
「小さいものを大きく撮れる魔法のレンズ」じゃなく、
カメラがお手上げの位置まで寄っても、
ピントを合わすことのできる便利なレンズであって、
結果的に被写体を大きく写す事ができる。
あくまでも結果的にだ。
その代わりピントの合う幅は極端に狭くなる。

近寄りすぎたら被写体が画角からはみ出る。。。
って時は、広角レンズ(ワイドレンズ)を使う。
これも、「大きなものを上手に撮れる魔法のレンズ」ではなく、
ある程度近づいてもカメさん程度なら、
全身画角に入れられる便利なレンズであって、
結果的に比較的大きな被写体を至近距離から撮影できる。
が、画角が広い分、
光を当てなきゃ色が出ない部分が広くなる訳で、
ストロボを2灯にするなどもろもろな必要が出てくる。

他にも、シャッタースピードや絞りといった、
ややこしい問題はまた今度書く事にする。(笑)


とにかくだ。
まあ、むつかしーんだ。水中撮影。
ただね、おもしれーんだわ。

なんかね、
補助輪付いた自転車にしか乗れなくて、
周りのおにーちゃんたちは、補助輪なしをすいすい乗ってて、
一生懸命補助輪なしの練習をして、
転んで、すりむいて、カゴひん曲がって、悔しくて泣いて。(笑)
一瞬、乗れたように感じたけど、
次の日やっぱり乗れなくて、悔しくて泣いて。(笑)

そんな感じ。(笑)
おにーちゃんたちみたく、すいすい乗れるようになるのは・・・・
さてさて、いつの日だろうか?
その日を夢見て、練習あるのみでございます。

だって、「海」がそこにあるから。



2012/09/27 Keiji Hasuike





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