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小さな独り言

だちょう

2008年 4月 23日 京都府 京都市動物園
「ダチョウ」
〜動物園奮闘記2〜

「デジイチ」という最高のおもちゃを手に入れた私。
意気揚々と行って参りました。
「京都市動物園」

一目散に「だちょう」君のもとへ向かい、
カメラが変わった事を自慢し、撮影を始めたのだが、、、

だちょう君、えさ箱に顔を突っ込んだ後なのか、、、
なんとも汚い。(笑)

「おまえ、、、きたないな。。。」
「おう、さっきむさぼったとこだ、うまかった。」
「もう少しキレイに食えないのか?ちびっこだって見てるんだぞ。」
「食ってる最中にくしゃみもこいた。最近、花粉がな。。。」
「それで・・・そんなにかぴかぴに・・・」
「ときにおぬし、カメラが大きくなったように思うが、気のせいか?」
「気のせいではない。」
「じゃ、それも、こう、レンズをいろいろ、こう、変えれる・・・」
「その通り、いいだろう。」
「茶色いベストはどーした?」
「あれは別にいらん。」
「ちょっと、違うレンズに変えてみせろ。もっと大きな、こう、、、」
「それは、できん。」
「なぜ?」
「うるさい、とにかくできん。」
「もったいぶるな。」
「・・・・・これしか・・ないの、まだ。。。。」
「フッ、まだまだ坊やだな。。。フフッ。。。」
「うるさい。とりあえず撮るから、顔のかぴかぴなんとかしろ。」
「ちょっと、はらってくれ。」
「無理だ。とどかん。」
「・・・・・このちび。」
「なんか言ったか、このやろう。。。」
「これならとどくだろう・・・どーだ、ちび。」

ぬっと柵越しに首が降りてきた。
私がかぴかぴを払おうと手を伸ばすと・・・

「パクッ」
「あ〜かむな、こら、かむな。」
「なんか、こう、顔の近くに何か来ると無意識に・・・パクッ。」
「もう、いい。そのまま、かぴかぴのままでいい。撮るから笑え。」
「だちょうの私に笑えと?」
「そうだ。出来ればジッとしてカメラ見て笑え。笑顔だ、わかるか?」
「・・・・こうか?」
「さすが、私が見込んだだちょう。いいぞ、そのまま。」
「・・・・・」

(笑うというか、何か企んでる顔だな、これは。)なんて思いながら、
背伸びして、高く掲げたカメラの液晶を見ながら、
じりじりと間合いを詰める。
「カシャッ、カシャッ」という、一眼独特のシャッター音が響く。
と、、、急に液晶が真っ暗に。
「あれ。。。いい感じだったのに。。。」
大きく息をつきながら、かかとを地に下ろし、状況を確認すると、

「高く掲げられたカメラのレンズを見事にくわえ込むだちょう。」
の姿が目に飛び込んだ。(笑)

「だから、こら、かむなって〜。」
「無意識だって。本能。近づいてくるから悪い。パクッ。」

だちょう君は口を必要にパクパクしながら、
私の前から去って行きました。

「次回はキレイな顔で居ろよ、わかったか〜。」



私とこのだちょう君との戦いは今後も続きそうです。(笑)



2008/04/24 Keiji Hasuike





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